それは信仰を中心とした人々のコミュニティです。

門前町という言葉をお聞きになることがおありですか?あまりありませんか。そうですね、それでは「城下町」という言葉はご存知ですね。城下町はお城を中心として発展した町のことですが、昔から、門のある建物といえば、お城の他になにがあるでしょうね。そう、神社もしくはお寺でしょうか。
そのことから理解できるように、「門前町」とは、神社仏閣を中心に発展した町のことなのです。今回、私たちが「暮らす」というテーマで考えていく時に、日本において忘れてはならないひとつのキーワード、「門前町」について少しふれていきたいと思っています。といっても学術的なことは到底わかりませんのでほんの歴史的なことを中心に考えます。もちろん歴史的なことといっても私たちの暮らしと関わりのある、本当に身の回りの事なんです。もしかしたら、知らないだけであなたが暮らしている町も門前町と関わりがあるのかもしれませんよ?
そう、それだけ私たちの国には神社仏閣を核としたコミュニティは多いのです。そして現代も残る「門前町」にも触れていきましょう。私たち日本人が今も比較的豊かに暮らしていけるのは門前町から発達した様々な地域社会、共同体の活動があってこそなのかもしれません。それゆえに門前町で暮らす事の気位、プライドは過去からの内的な積み重ねで形成されています。それでは門前町について、過去の事を調べ、そのあと現代において、いえ、未来へと綴っていく「歴史」の1ページとしての「今」を探ってまいりましょう。